なぜ現代人は、本番に弱いのか?
学生時代であれば、本番に弱くても、
「試合に負けた」「テストの点数が思うように取れなかった」
で済まさせることも、社会に出たらそうはいきません。
会社で本番に弱いと、「いざというときに、あの人は使えない」「ここ一番で、逃げ腰になってしまう」とレッテルを貼られる可能性があります。
本番でミスを犯し、なかなか成果を出せなければ、給料にも直結しかねません。
逆に、「ここぞ」というときに成果を挙げ、狙った目標を達成していけば、「あの人は本番に強いから、任せておけば安心だ」と高い評価を得られます。
本番で自分の力を最大限に発揮する力、すなわち、「本番力」は社会人としての評価を大きく左右する大切な能力なのです。
本番に弱い人の共通点
しかしながら、最近、「本番力」が弱い人が少なくありません。
大愚和尚の元にも「どうしたら本番に強くなれるのでしょうか」という相談が絶えないそうです。
その理由のひとつについて大愚和尚は、「圧倒的に準備が足りていないから」といいます。
あらゆることが高度にマニュアル化されたからできているのに、「自分はできている」と勘違いしてしまう。
急速に発達したAIが論文の資料をそろえているのに、「自分で準備をした」と錯覚を起こしてしまう。
なんでも簡単に準備ができてしまう経験しかしてこなかったから、準備を軽く見る。
だから、大切な本番で準備不足に陥り、思うように成果が出せないのです。
この講座では、『YouTube』の人気チャンネル『大愚和尚の一問一答』でおなじみの大愚和尚が、仏教の教えと住職の経験の中から、「本番力」を高める方法についてお伝えしていきます。
「自己肯定感が低いから本番に力が発揮できない」はまちがい
「本番」に力を発揮できない一般的な理由のひとつとして、しばしば挙げられるのは、「私は自己肯定感が低いから」です。
自己肯定感が低いから、自分に自信がなく、本番で失敗をする。
自己肯定感が低いから、ほかの人との比較の中で自分を見てしまい、自信がもてない。
自己肯定感が低いから、いつまでも失敗を引きずってしまい立ち直りが遅い。
だから、本番で力を発揮できない、というのです。
しかし、大愚住職は「自己肯定感が低いから本番に力を出せない」という考え方真っ向から否定します。
仏教に自己肯定感という概念はない
自己肯定感は最近できた新しい言葉で、そもそも仏教にはない言葉です。
仏教では、むしろ、徹底的な自己否定から入ります。
「私」という存在はない。
だから、肯定も否定もありません。
さらに、仏教は諸行無常(常に動いている)ですから、「私は自己肯定感が低い」と、自己を固定する考え方も違います。
大愚住職は、「自己肯定感は考えなくていい。むしろ考えるのは自分以外の誰かのこと」といい、こう続けます。
「日々の命をおざなりにせず、一日一日をいい加減に過ごさず、人を喜ばせたり、お手伝いをしたり、誰かの悲しみに寄り添ったりと、自分以外の人のために少しでも貴重な時間を使うことを実践することが大切です」
「本番力」を高めたいのなら、まずは、「自己肯定感がある、ない」という考え方から離れることが必要です。
準備をしていても「ここ一番に力が出ない」のは基準が甘いから
自分はそれなりに準備をしているつもりでも、本番で「力が発揮できない」人がいます。
その理由を大愚住職は、「普段、その物事に対して取り組んでいく姿勢や基準が甘いから」と断言します。
自分の目標が、ただ「〇〇の試合に出場すること」では、「出場」さえすれば、それで目
標達成です。
情熱も冷め、それ以上の力は出ません。
「〇〇の試合で優勝すること」と高い目標を立てればこそ、その目標達成のための厳しい練習(=準備)もすることになります。
普段から、高い目標を立て、本番に臨むことが欠かせません。
本講座では、住職が自身の空手の試合での苦い経験を語りながら、基準を高くする大切さを語っています。
「本番力」の高め方を身につけられる
本講座では、本番で自分の力を最大化する方法についてわかりやすくお伝えします。
本番力を高めるためには、本番との向き合い方や日常の過ごし方を変える必要があります。
そのひとつひとつを丁寧に解説し、具体的な本番力の高め方を伝授します。
動画の内容を身につけることで、あなたに次のような変化が起こるでしょう。
- 「ここ一番」に強くなる
- 「自己肯定感が低い」という思い込みを手放せる
- 失敗に対する準備の仕方がわかる
- 充実した毎日を送れるようになる
- 本番に強くなり、成果が上がりやすくなる
- プレッシャーに負けない自分になる
- プレゼン能力が高まって企画が通りやすくなる
- 本番が怖くなくなる
- 自信をもって生きられるようになる
冒頭部分をYouTubeで公開しています。
本番で自分の力を最大化する方法《本番力》
以下の動画をクリックしてご視聴ください。
《収録内容》
第一章 なぜ、本番になると力を発揮できなくなるのか?
・真面目すぎる人、自己肯定感が低い人、
軌道修正が苦手な人は、本当に本番に弱いのか?
・圧倒的な準備不足だから本番に力が出ない
・そもそも努力の基準が低すぎる
・ふだんはうまくできることが、
「ここ一番」でできなくなるのはなぜ?
第二章 本番に弱い自分から、本番に強い自分に変わる
・仏教に「自己肯定感」の考え方がない理由
・自分で自分の能力を固定しない
・習慣化した先にこそ変化が生まれ、力がつく
・お釈迦様に近づくために弟子たちが心がけたこととは
~道元『正法眼蔵』より~
第三章 本番に強くなるための実践ポイント
・日常の小さなことも「本番」と捉えベストを尽くす
・すべての失敗を本番に生かす
・「手のひらに3回『人』と書いて飲むと緊張しない」は本当か
・福厳寺流「心を整えるしくみ」
・常に予期せぬ事態を想定し準備を怠らない
第四章 「緊張」をどうやってコントロールし、味方につけるか?
・緊張の正体は「命を救う」ための古来からのしくみ
・緊張には、いい緊張と悪い緊張がある
・「頭が真っ白になる」を何度も経験せよ
・心の緊張のエネルギーを逃がす「体の動かし方」
終章 「本番力」を手に入れるには生活習慣を見直す
・完璧な人はいないことを知る
・普段から「不断の努力」を心がける
《コンテンツ概要》
◆販売形式:オンライン動画&音声
◆販売元:ナーランダ出版
◆発売日:2024/09/6
◆収録時間:125分(前編68分/後編57分)
◆販売価格:8,800円(税込)
「世界に知恵の花束を」ナーランダ出版
〒485-0802 愛知県小牧市大草5216-10
© 2024 Nalanda Pablishing Inc.
「仏教で磨くリーダーの才覚」
シリーズの特徴
「仏教で磨くリーダーの才覚」シリーズでは、
日本の仏教、禅的思考をわかりやすく体系化しています。
福厳寺第31世「大愚元勝住職」のご協力を得て、
今、日本のリーダーに必要な物事の捉え方、考え方、
実践方法などを習得するための学習教材です。
特徴1:今までの常識が塗り変えられる「新たな視点」が満載
目から鱗の事実や、今までの常識さえも覆す内容が盛りだくさん。
現代人が陥りやすい思考のワナや、
やってしまいがちな行動の根本を理解することで、
対策が見えてくるようになります。
現状打破のヒントや問題解決の糸口となるでしょう。
特徴2:今すぐ役立つ具体的で実践的な方法を伝授
仏教用語やたとえ話を交えつつ、
わかりやすくて誰もが取り入れやすい方法をお伝えします。
仏教だからと構える必要はありません。
小難しいこともなく、仏教の方法論を
日常に取り入れることができます。
特徴3:異色の現役僧侶が現代に通用する仏教式ビジネス術を展開
5つの顔を持つ異色の現役僧侶が、
自らも経営者として悩み苦しんだ経験をもとに、
リーダーのヒントとなる仏教の教えをわかりやすく解説します。
特徴4:時代に左右されない思考力を体得可能
仏教という2500年も歴史のあるものから学び取ることで、
普遍的でゆるぎない基本を体得できます。
考え方や行動の指標ができて迷いがなくなり、
無駄をそぎ落とし洗練されてゆくのです。
特徴5:やるべきことが明確化され、みなぎる本物の自信
仏教という2500年も歴史のあるものから学び取ることで、
普遍的でゆるぎない基本を体得できます。
考え方や行動の指標ができて迷いがなくなり、
無駄をそぎ落とし洗練されてゆくのです。
本シリーズは、このような方におススメ
- 今の活動(事業)をさらに発展させたい
- 現状を打破するための突破口が欲しい
- ビジネスの基本になる考え方を身につけたい
- スキルアップを目指したいがどうすればいいかわからない
- 一生モノの学びを得たい
- 真のリーダー(経営者)になりたい
- 時代や流行に左右されない「力」を得たい
- これまで仏教に興味があったけれども、なかなか触れる機会がなかった
- 仏教をもっと勉強したい
よくある質問
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講師プロフィール
大愚 元勝(たいぐ げんしょう)
昭和47年8月生まれ。佛心宗大叢山福厳寺住職。慈光グループ会長。
僧名「大愚」は、何にもとらわれない自由な境地を表す。
駒澤大学、曹洞宗大本山總持寺を経て、愛知学院大学大学院にて文学修士を取得。
僧侶・事業家・作家・セラピスト・空手家と5つの顔を持ち、「僧にあらず俗にあらず」を体現する異色の僧侶。
令和元年には、仏教の本質に立ち返り、「慈悲心、知恵、仏性を育む」ことを宗旨とする佛心宗を興し、新たなスタートを切る。
主な著書に『苦しみの手放し方』(ダイヤモンド社)、『これでは、不幸まっしぐら』(佼成出版社)、『苦しい心が軽くなる 思いを手放すことば』(KADOKAWA)、『自分という壁』(アスコム)などがある。
ナーランダ出版(Nalanda Publishing)
かつてインドに実在し、1万人以上の僧侶が学んだと言われる「ナーランダ僧院」にちなみ、「世界に知恵の花束を」をコンセプトに掲げ、さまざまな知恵を発信する出版社。
2500年以上続く仏教の智慧をはじめ、日本の伝統工芸や匠の技、第一線で活躍する各業界のトップランナーたちの叡智、仕事や普段の生活に活かせる知恵の数々を、書籍や動画にまとめ配信している。
YouTube大愚和尚の一問一答の企画運営全般を担う。
© 2024 Nalanda Publishing.